oママミュージシャン溝口幸子(mizoguchi sachico)が活動を続ける理由⑩o 生きていると、色々とあるものです。
全て、自分にとっての気付きのためだったのだと思います。
全て、自分に足りない部分を教えてくれた。 一人ではなく、いつも誰かが見ていてくださった。 このことをを忘れてはいけない。と、 時間がかかりましたが、気づきました。 そしたら… 楽しかったなー。ありがたかったなー。が沢山溢れてきました。
色々な経験の中で、特に私にとって大切なことがあります。 今は亡き母が二度目に倒れた時、母は言葉を話せなくなりました。 私の言葉もわかるし、話そうとするのにはなせませんでした。 何度目かのリハビリで、担当の先生が「歌をうたってあげて。」というようなことを私に言ってくださいました。 母も知っているかな…と考えた私の口から出た歌は、『里の秋』。 私が歌うと、母の口が動きました。 そして…、声が出たのです。 一番を歌い切り、二人で泣きました。 この時のことを私は忘れません。
音楽には、すごい力があるんだ。 体がだんだん動かなくなっても、私が歌を歌うと母は口を動かしてくれました。 母は他にもたくさんのことを身をもって教えてくれました。
『音楽の持つ力』 これを私は信じます。 私は小さな存在ですが、自分が演奏する事で、誰かが元気になってくれるかもしれないと思うのです。
そんな理由で、私は音楽を演奏し、活動を続けていきます。
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