音の戸(Otonotobira)

2023.03.30 ジャンル:blog

北野ガーデン閉店

北野ガーデンが2023312日日曜日、閉店しました。

結婚式のお仕事で出入りさせていただくようになったのが20代前半。結婚式のお仕事で携わらせて頂きながらレストラン演奏も始まりました。

自分が結婚する前から、出産を経て、コロナ禍でもレストラン演奏は引き続き携わらせて頂き、気が付くと20年を超えました。

北野ガーデンでは、スタッフの方々や、業者さんとも仲良しが出来、緊張感の中でも、楽しい現場でした。

2023312()、北野ガーデン最後の営業で演奏させていただきました。

光栄でした。

北野ガーデンで沢山学ばせて頂きました。

・結婚式のお式では、司会者の方のコメント、キャプテンからの合図、新郎新婦の動きに合わせて演奏する事。

・披露宴では、司会者のコメント、キャプテンからの合図のタイミングに加え、演奏のボリュームを自在に変える必要がありました。お祝いのメッセージに寄り添った音量、メロディーラインを瞬時に作り出す。リクエストがある時には、できる限りお答えして、シーン合わせて自在に演奏する。

音楽事務所を作り、指導させて頂く事も今後出来るなと考えたりもしています。

責任重大で、幸せなお仕事ですから。

・レストラン演奏では、お客様の思い出になるひと時を楽しんでいただくにはどういう演奏が必要なのかを模索しました。お料理がメインでお客様の会話にも邪魔にならず、ガーデンを愛でながら耳に入る音楽とはどういうサウンドが合うのか、分かってきた時、北野ガーデン用のファイルが完成しました。このファイルはどんどん膨らんでいました。この音量や響きを手で腕で身体でコントロールする奏法は、私にとって大きな宝物になりました。アンビエントな音楽がお客様の耳に入ったとき、拍手や、会釈や、リクエストや、曲名はなんですか?という質問になったと感じます。

どういう楽譜を見てるんですか?と聞かれた事もありました。私は主に、メロディとコードが書いた譜面を見ながら演奏します。譜面に囚われないからこそ、速さやリズムを変えて自由に弾くことができているのではないかなと思います。

スタッフがお客様にお料理の説明などをしている時は、さらに音を小さくするが、ノリは変えない。お花を贈られる時、お客様が帰られる時には若干盛り上げる。このひと時を忘れないように思い出に残るように

そんな事を考えながら、一人バンド、独りオーケストラを演奏している気持ちでした。

北野ガーデンでのレストラン演奏で、小さい音でも、「良かった」と言っていただける、思っていただける演奏は出来るんだと、学びました。

北野ガーデン、ありがとうございました。

そして、このお店での演奏のお仕事の依頼をくださっていたD様、本当にお世話になりました。個人的にもお伝えしましたが、この場でも感謝をお伝えさせていただきます。

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家に帰ると、大きな花束が

そして、夫が私の北野ガーデン最後の演奏に向けて、オリジナルで作ってくれた曲に息子がリードギターとコーラス、娘がコーラス、夫がアコギと歌で録音してくれた音源を聞かせてくれました。「さっちゃんおつかれさまー」という曲名です。

私はなんて幸せなんでしょうか。

涙が出ない訳ありません。。。

子供たちは小さい頃から私が演奏の仕事に行く時は、行ってらっしゃい!頑張ってね!と笑顔で送り出してくれたので、いつも頑張ろ!と思ったものでした。

仕事に行っている間、夫が子供たちの面倒や晩御飯を作ってくれたり、お姑さんや、姉にもお世話になりました。今は亡き父にも

沢山の助けがあって、演奏のお仕事をさせていただいていたんだなと心から感謝の気持ちでいっぱいです。

これからもこういう身近な感謝を忘れず、聴いてくださる方々の幸せを思いながら、一回一回の演奏の機会を大切にしていこうと決意を新たにしました。

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北野ガーデン閉店。

お世話になりました。

とても素晴らしいお庭、お料理、スタッフの方々でした。

みんな切磋琢磨されていました。

その成果がココ最近のお客様の数に現れています。閉店といっても、お客様が少なくなったわけではないのです。(今夜も沢山のお客様が起こしで、ピアノ演奏時間が終わってもなお、北野ガーデンでのひと時を楽しんでいらっしゃるお客様も。)

私にとって大切なお店でしたので、寂しい気持ちでいっぱいです。仕方ありません。

ありがとうございました。

この経験を活かし、演奏し続けます。

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